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ちびドラゴンのおくりもの

でぶでのろまの男の子ハンノーは、いつも一人ぼっち。そんな彼のもとに、ドラゴンの国の落ちこぼれ、ちびドラゴンがやってくる。何でもやりたがるドラゴンに渋々教えるうち、ハンノーもいろいろなことができるように。コミカルな挿絵が親しみやすいドイツの物語。
出版: 国土社 (1989年05月)
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せかいいちうつくしいぼくの村

春には花が咲き誇るアフガニスタンの小村。夏、村の男の子ヤモは、ロバの背に収穫したサクランボやスモモを載せ、お父さんと町に売りにいく。風土や人々の営みを丁寧に描き込んだ温かい絵。最後の「この村は戦争で破壊され今はない」との記述から、戦争の非が胸に突き刺さる。ヤモのその後を語る続編も。
出版: ポプラ社 (1995年12月)
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スーホの白い馬―モンゴル民話

モンゴルの楽器、馬頭琴の由来譚。貧しい羊飼いの少年スーホが育てた白馬が競馬で優勝。だが、殿様は約束の褒美も与えず、馬まで取り上げた。馬は逃げ帰るが息絶え、少年の夢枕に立って……。大判横長の画面から広大な草原を渡る風と悲哀が伝わってくる。
出版: 福音館書店 (1967年10月)
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じめんのうえとじめんのした

「しょくぶつには、じめんのうえに でているところと じめんのしたに もぐっている ところとが……」シンプルな言葉と絵で自然界の仕組を説く。植物が光と水から栄養を作り、動物はその恩恵を受けることが無理なく伝わる。地上と地下を対比させたデザイン的な絵が斬新で美しい。
出版: 福音館書店 (1983年03月)
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きつね森の山男

人のいい山男がねぐらを求めて入った森では、キツネたちが、毛皮をほしがる寒がり殿様と戦争中。キツネ軍として訓練に加わった山男だが、好物の大根作りの方が気になって……。ふろふき大根のおかげで大団円。とぼけた文章と飄々としたおかしみのある絵が合っている。『11ぴきのねこ』でおなじみの漫画家による昔話風の作品。
出版: こぐま社 (1974年01月)
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木はいいなあ

林に寝ころんで、高い木を見上げる少年。川辺の木、牧場のたった1本の木。木があれば、木陰の昼寝やりんご採り、落ち葉焚きができる。木のある風景や木が与えてくれる恵みを、詩的な文と清潔感のある絵で綴り、自然への共感を呼ぶ。ストーリーに大きな起伏はないが、読んであげると、子どもたちは驚くほどよく聞く。
出版: 偕成社 (1976年04月)
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やこうれっしゃ

夜9時ごろ上野発、翌朝金沢着の夜行列車・能登号。乗客で賑わう駅構内、夜更けと共に静まる車内、そして終着駅へ、時間を追って画面は進む。起伏のある物語展開はないが、読者も旅をしている気分になる。横長のページを生かして描いた車内の断面に、旅の様子と人情がよく出ている。探し絵のようにながめて楽しめるので、乗り物好きの子以外にも人気。
出版: 福音館書店 (1983年03月)
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王さまと九人のきょうだい―中国の民話

老夫婦が授かった、顔も体つきもそっくりな九人兄弟。名前は、ちからもち、くいしんぼう、はらいっぱい、ぶってくれ、ながすね等々。それぞれが特技を発揮して悪い王さまをやっつける中国イ族の痛快な昔話。『スーホの白い馬』の画家による、のびやかでユーモラスな絵。
出版: 岩波書店 (1969年11月)
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ものぐさトミー

トミー・ナマケンボの家はすべて電気じかけ。着がえから歯みがき、食事、お風呂、すべて自動装置がしてくれる。ところがある日、嵐で送電線が切れて、とんでもないことに! 奇想天外な装置と事のなりゆきに、驚いたり、笑ったり。本になじみがない子にも人気の1冊。
出版: 岩波書店 (1977年06月)
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ねむりひめ―グリム童話

「ひめは、15になったら、つむにさされて、たおれて しぬぞ!」占い女の呪いによって、姫が百年の眠りにおちるという有名なグリムの昔話。スイスの画家が、繊細な線と抑えた色調で、この話のもつ劇的で気品のある雰囲気を表現している。古典的味わいのある作品。
出版: 福音館書店 (1963年10月)
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どうぶつかけちゃうよ

○や△、UやDなどの簡単な記号や文字を使って絵を描く方法を教えるシリーズ。乗り物、動物、建物等400種の描き方を順を追って示す。巻末には、これらを応用して作るまんが、本などの作り方もある。簡単そうでできあがりも多彩、絵が苦手でも挑戦できそう。
出版: 偕成社 (1999年03月)
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これはのみのぴこ

「これは のみの ぴこ」「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」という具合にページを繰るたびに、次々新しい言葉が加わり、さらに進むと、「これは のみの ぴこのすんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくんの まんが よんでる おかあさん……」。柔らかい感じの書き文字と大胆なデザインの絵がマッチした、明るく軽快な感覚の言葉遊び絵本。声に出すと、一層楽しめる。
出版: サンリード (1979年04月)
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くわずにょうぼう

昔、欲張りな男がいた。働き者で、飯をくわない女を女房にした。が、実は女は鬼婆で、男を食おうとした。その男をショウブが守り、ヨモギが鬼婆を溶かしたという、端午の節句の起源譚。荒々しい妖気漂う絵が緊迫感を盛り上げている。怖い話としていつも人気の絵本。
出版: 福音館書店 (1980年07月)
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かにむかし―日本むかしばなし

「さるかに合戦」の名で知られる昔話の絵本。方言を生かした独特の語り口で、「かにどん かにどん、どこへゆく」「さるのばんばへ あだうちに」といった、くり返しが耳に快い。漫画家による闊達な墨絵がユーモラス。特に猿がこらしめられる場面は迫力がある。
出版: 岩波書店 (1976年12月)
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がちょうのペチューニア

がちょうのペチューニアは、拾った本を持ち歩くだけで賢くなったと思いこみ、動物たちの相談にのるが……。好奇心旺盛だがあまり利口でないペチューニアと、農場の気のいい動物たちとのやりとりが愉快なアメリカの絵本。軽快な線と明るい色彩で、キャラクターの個性を巧みに描きだす。『ペチューニアごようじん』ほか続編も。
出版: 冨山房 (1999年01月)
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おばけのひっこし

今は昔、子沢山のおとどが広い家を探して京の町中へ。ところが、見つけた家にはお化けが住むという。夜ふけ、うわさどおり、お化けが次々現れるが、おとどは一向に驚かない。子どもたちをひきつける怖くておかしい話。遊び心のある、のびのびとした筆遣いでとぼけたお化けたちを描く。
出版: 福音館書店 (1989年06月)
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ウルスリのすず

ウルスリは山の男の子。明日は子どもたちが鈴を持って村中をまわる鈴行列のお祭りなのに、借りられたのは一番ちっちゃな鈴。そこで、大きな鈴をとりに、雪道をのぼって山小屋へ。でも、そこで寝込んでしまい……。スイスの詩人の文に同国の絵本作家が繊細で流麗な絵をつけた。大型の画面からアルプスの空気が伝わるよう。続編『フルリーナと山の鳥』『大雪』もおすすめ。
出版: 岩波書店 (2018年11月)
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うさぎのみみはなぜながい―テウアンテペックの昔ばなし

大きな体がほしいと願うウサギに、神様は、虎とワニと猿を殺して皮をもってくるという課題をだす。だが、ウサギが見事それをやり遂げると、ウサギの知恵を恐れ……。メキシコに在住していた日本人画家が再話したアステカ民話。様式化された力強い絵が魅力。
出版: 福音館書店 (1982年07月)
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イエペはぼうしがだいすき

デンマークの男の子イエペ(3歳)は帽子が大好き。100も持っているけど、一番好きなのは茶色のソフト帽。保育園の庭で遊ぶときも、取っ組み合いでも、お弁当の時間でもぬがない。日本の写真家が幼子の姿を生き生きととらえた写真絵本。続編に『イエペさんぽにいく』。
出版: 文化出版局 (1978年12月)
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ホビットの冒険 ≪上≫

平和な暮らしを好むホビット族の小人ビルボは、大魔法使いガンダルフの推薦で、心ならずもドワーフ小人の黄金奪還の旅に同行。数々の苦難をへて、ついに強欲な竜のスマウグと対面する……。著者は英国の中世英語学、英文学の研究者。独自の空想世界に伝承文学の要素を織り込んだ、「指輪物語」へと続く類まれなファンタジーの傑作。
出版: 岩波書店 (2000年08月)
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